法学におけるフランコフォニーの中心的課題としての概念移転:日本の事例

NihonEuropAネットワークは10周年を迎える。

NihonEuropAネットワークは、日仏の研究者を集め、共通のテーマについて議論したり、特定の課題を提示したりする一連の比較的視座(comparatives perspectives)シンポジウムを定期的に開催しており、常に豊かで刺激的な交流が生まれている。

第8回目のシンポジウムは、2025年11月27日(木)にトゥール大学法学部で開催され、テーマは次の通りである:
「法学におけるフランコフォニーの中心的課題としての概念移転」。
ここでいう「概念」とは、フランス法(および欧州連合法)に由来し、日本法において応用または適用される法的概念を指す。日本法は欧州の法学者の間で依然として大きな関心を集めており、比較法の分野において考察の豊かな土壌を提供している。

本シンポジウムの開会では、概念移転の問題に対して比較的視座からの検討が行われる。欧州・フランス側の誤解としてしばしば見られるのは、西洋法制度をそのまま日本に適用できると考えることである。しかし、日本の法制度は、こうした「輸入」された概念や法的枠組みを受容する際に独自の適応プロセスを経ており、この受容は日本の法文化によって形成され、かつ測定可能である。このプロセスこそが議論の中で探求される対象となる。

フランス側の視点からは、11月のシンポジウムは法学的フランコフォニーへの考察も拡張する。これは2025年3月18-19日に明治大学で開催されたシンポジウム(学術責任者:ロイック・ルヴォワイエ教授、オーツ・ヒロシ教授)でも取り上げられたテーマである。法学的フランコフォニーは、フランスとフランス語にとって重要な意義を持ち、日本におけるフランスの法的概念の根付きを保証し、その普及を促すものである。これは、日本の大学、特に法学部における学術言語としてのフランス語の保持と、日本法におけるフランス法的理念の普及の両面を含む。フランス語は特有の思考法であり、独自の法概念や法的推論の表現を生み出す。

参加は無料だが、事前登録が必要である(登録締切:2025年11月21日)。

登録・問い合わせ先:IRJI フランソワ=ラブレ(UR 7496)
メール:irji.secretariat@univ-tours.fr

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